石にもいろいろ種類がございますが、建築でよく使われる石は御影石あたりでしょうか?石の種類、あなたはいくつご存知ですか?石といえば大理石!なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。石には素材のもつ表情の魅力があり、木とはまた別の味わいがあります。そこで今回は石について少しお話してみたいと思います。

日本の石といえば?

「日本の石」というと何の石を思い浮かべますか?建築では古くから使われてきた石に大谷石というものがあります。昭和40年代には日本全国に120か所もの採掘場があり日本の建築や庭園づくりに役立ってきました。昭和から平成へと年号が変わり、120あった採掘場もいまでは12か所程度なのだとか。使われなくなった採掘場はひんやりとした地下空間として脚光を浴び見学ツアーなどを行う地域もあるそうです。

大谷石の魅力

大谷石は昨今の住宅建築や公共施設などで多く使用されるようになり、日本の住宅に和の味わいや表情を見せてくれています。大谷石はとても削りやすく加工がしやすいことから日本では多くの場面に使われてきましたが、その削れやすい欠点によって外構のアプローチなどでは使わない傾向にありました。ところが、昨今の住宅デザインでは「風合い」「素材の味」という趣向から、木の自然な経年変化を楽しむように大谷石の削れず具合や苔の生え具合などを楽しむようになり、再注目を果たしているのです。これに伴い、閉鎖された採掘場を復活させる動きも出てき始めているようで、今後の建築装飾として大谷石は注目をさらに集めていくのかもしれません。