先月の日本経済新聞さんの記事で、「住宅用の国産木材値上がり 製材品1~2% 輸送費上昇を反映」とありました。
じわりじわりと建材の価格が上がって、20年前よりも格段に住宅の費用は膨らみました。
逆に言えば、持ち家を持っている方にとっては、大きな資産を手にしているということになってきますね。

さて、ここまで値上がりする背景はいったいなんなのか、少し気になるところです。
今回の値上がりでは、輸送費の上昇を反映とのことですが、それ以外にも木材はいろいろな原因を抱えているようです。

1. 海外の木材不足

ひとつは、海外でも木材の不足があるという話。
国内向けには十分な木材が入ってきていないのかもしれないですね。
ならば国産の木材を使えばいいじゃないか!と思われるかもしれませんが、そもそも日本の木材メーカーというか、材木業自体が昔から低い価格で運営していたために、瀕死の状態であったと言われています。
林業が赤字で担い手が居ないなんてこともニュースなどでとりあげられていますよね。
なので、国産の材木を使おうとすると需要に対して供給が追い付いていないということになるそうです。

2.材木の確保は大手から

これだけ不足している木材ですが、ほとんどは住宅メーカーなどの大手が確保してしまっているために、なかなか中小企業の工務店には届かないという話。
これは地域差があるため一概には言えませんが、地元の長い付き合いの材木屋がある工務店は強いですが、ぽっと出の工務店ではちょっと参入が難しい状況だそうです。
そのため、大手が高い価格で買ってしまうので、手に入らない工務店も高い価格で買うしかなくなってしまうのだそうです。

3.輸送費やその他の維持費の上昇

単純に私たちの生活する日用品も価格上昇してますよね。
お米にしても2倍ほどになりました。お肉やお野菜なんかも何割か上昇しています。
これらは飼料や肥料、輸送コストなどの上昇が影響して起こっていますが、その価格で生活していくためには我々の給料もそれに合わせて増やしていかなければ、従業員が生活できずに転職などが続けば、会社は廃業してしまいます。
つまり日用品が上がるということは、企業の給料上昇につながっているということ。
食堂がある会社なんかは理解しやすいんじゃないでしょうか。
トイレにしてもトイレットペーパーの上昇があれば、会社の事務用品費が上昇します。
そういった小さな上昇が企業の販売する木材や資材の価格に上乗せされてくるので、これから先も徐々に上がっていくのではないかと言われています。

この物価高は今後も上昇していくと言われています。
なぜならば、世界的な物価は常に上昇しているからだそうです。
例えば金を例にあげますと、10年前よりも10倍ほど価値が上がっています。
上がっていないのは日本の物価だけで、アメリカでも給料がバイトで100万円を超える人がいるのだとか。(あちらはチップもあるので一概には言えませんが)
世界的に物価が上がっていて日本だけ上がらないと、日本は海外から買い占められてしまいます。(すでに企業のほとんどを中国などが買収しているとか)
つまりは、この価格上昇は始まりに過ぎないということ。
住宅を建てるつもりならば、早い方が安く済むのかもしれません。