建築の壁紙メーカーサンゲツさんが、9月末頃からの受注分から壁床材の値上げを発表しました。
背景には原材料の塩化ビニール樹脂・繊維の価格上昇があるようで、2018年以来の値上げとなる模様。
値上げ幅は13%~18%程度ということで、消費税10%の影響で落ち込んだ消費にまた影を落としそうです。
以下日経新聞の記事抜粋です。

壁床材 全面値上げ サンゲツ、13~18% 塩ビ価格上昇を転嫁

 壁紙国内最大手のサンゲツは壁材や床材を9月21日受注分から全面値上げする。内装工事業者向けが中心で、値上げ幅は13~18程度。原材料である塩化ビニール樹脂や繊維の価格上昇を転嫁する。値上げは15~20%引き上げた2018年10月以来となる。  サンゲツは壁紙で5割、塩ビ系の床材で4割の国内シェアを握る。壁材や床材のほか、カーテン素材も値上げの対象とする。  化学大手はナフサ(粗製ガソリン)が急騰したことで、3月に続き6~7月にかけ再び塩ビ樹脂を値上げする方針だ。サンゲツは販促費用をはじめとしたコストの圧縮を進めるものの、物流費や人件費の上昇も重なり値上げを決めた。  塩ビ系の床材で国内シェア2位の東リも7月以降の受注分について、10~15%程度引き上げる方針を取引先に伝達した。建材を巡っては米国の需要急増を受け木材価格も大幅に上昇しており、住宅価格に影響しそうだ。

日経 2021年06月16日朝刊

塩化ビニール樹脂・繊維の製品は思っていた以上に多いようで、カーテン素材の値上げもある模様。これに伴って、住宅の新築のみならずホームセンターやインテリアショップでの価格の上昇も考えられますね。
また壁紙メーカー国内2位シェアを誇る東リ(トウリ)も今月7月からの受注分について10~15%の値上げが発表されています。
コロナ渦での値上げの動きには、正直頭を抱えさせられてしまいますね。。。