築年数が数十年、数百年であっても、しっかりとした佇まいで今も存在感を放つ建物。
古くから残るお寺や神社、古民家がその例として挙げられます。それらの建物に現代の建築素材を上手く活用すると、とても快適な住まいの環境に仕上がります。

前回(http://negamikentiku.co.jp/archives/newblog/2225.html)に引き続き、古民家を再利用した木の家「仁崎の家」のご紹介です。今回は、土間やキッチンなどの内観をさらに詳しく見ていきたいと思います。

日本の古来の伝統であり、現在でも改めて注目を集めている土間空間。以前まであったものを利用して、自転車や小物などを置けるスペースにしました。また、居室との間の上り框(がまち)には、引き出しの収納も設置しました。

キッチンは対面式で、小上がりの和室やリビングと広く視野を確保。お料理をしながら、ご家族の様子が分かり、コミュニケーションも取りやすいので、奥様も安心です。地元の杉材を利用したオリジナルキッチンで、食器や調味料などを沢山、収納できるように棚も設けました。

キッチンカウンターは、小上がりの和室との境目に掘りごたつ風にデザイン古民家の雰囲気を最大限に活かした設計になっています。

次回はさらに、薪ストーブやロフト、断熱材や断熱性能などについても詳しくご紹介いたします。