コロナ禍から着々と値上がり続けている建材・燃料費。まだまだ根上がるのだろうか。
大阪万博の木材でさえ国産では価格が抑えられず海外から輸入されたという。
一般家庭の木造住宅にもその影響は大きい。

住宅の壁や床に使う国産針葉樹合板の流通価格が、2カ月連続で上昇した。生産調整を進めてきた主要メーカーが、在庫の減少を背景に運搬費や原料コストを転嫁した。木造住宅の着工戸数は価格の上昇で振るわない。合板の値上がりが続くかは不透明だ。  合板は丸太を薄く削った板を貼り合わせることで強度を高めた木材。東京地区のメーカー出荷価格(問屋卸価格)は、厚さ12mm品が3月上旬時点で1枚1,700円となり、2月に比べて3%上がった。  同規格品は2月も9カ月ぶりに値上がりしていた。流通価格が2カ月以上連続で上がるのは、世界的な木材不足で価格が急騰した「ウッドショック」やウクライナ危機の影響を受けていた2022年前半以来だ。  セイホク(東京・文京)など主要メーカーは、生産コストや運賃の上昇分を商品価格に転嫁するため、値上げ交渉を続けている。「現在の販売価格はコストに見合わない。一段の値上げが必要」と東日本に販売するメーカーの担当者は説明する。  コスト高要因の一つは原料となる丸太価格の上昇だ。スギやヒノキ、カラマツなどの丸太に不足感が出ているという。長引く木材価格の低迷で、山で樹木を伐採して丸太を生産する素材生産会社の手取りが増えず、伐採意欲が落ちていることが背景にある。  今冬は記録的な大雪で、山林の作業や内航船での物流が停滞する。気温が低く、丸太が傷みにくい冬場は伐採量が増える時期だが「1~2月は例年より少なかった」(東北地方の丸太を集荷するノースジャパン素材流通協同組合=盛岡市=の鈴木信哉理事長)。  板を貼り合わせる接着剤の価格も上がっており、メーカーの生産コストは24年に比べて3割程度上がっているようだ。  もう一つは運送費の上昇だ。木材業界では、メーカーの商品代に運送費が含まれるケースが多い。東日本のメーカーでは、ドライバーの不足やガソリン代の上昇を背景に、運送費も24年に比べて3割上がった。ドライバーの確保が難しくなり、納期が延びるケースが増えている。  不需要期の3月にもかかわらず値上げが通ったのは、メーカーが利益を削っている現状に問屋などが理解を示していることが大きい。  在庫の過剰感は解消している。メーカーが価格を維持するため、生産を供給能力の8~9割に抑えてきたためだ。  農林水産省の合板統計によると、1月末の在庫量は前月比2.5%減の16万3,453立方mと、4カ月連続で前月を下回った。値上がりする前に手元の在庫を積み増そうと、問屋などが調達を急ぐ動きも在庫減少につながった。  一方、住宅自体の値上がりから木造住宅の着工は振るわない。国土交通省がまとめた着工戸数は1月に前年同月比で7.2%減った。賃貸で様子をみる消費者が増えたとみられる。合板でも集合住宅向けは荷動きが比較的よい、との声がある。  合板メーカーは「今後も生産調整を続け、値上げ交渉も継続する」とする。住宅建築の不振の背景には、職人の不足など、早期に解決できない事情もある。需要は不透明で、合板価格は一旦、「踊り場となる可能性も高い。

日経 2025年03月11日朝刊

合板の価格で住宅の影響がでているのであれば、合板を使わない住宅にも注目が集まっていくのかもしれない。
個人的に同じ木材でも加工を多く要しないログハウスや、鉄骨造なども現代社会では在来工法よりも効率が良いのかもしれないと考え始めている。
ログハウスに至っては天然素材そのもので構成され、外壁・断熱材・仕上材すべてを丸太のみで賄っている点では、かなりエコな住宅だと言えるのではないかと。
鉄骨造に至っては、木造の価格が上昇したことで坪単価の差額が少しずつ小さくなっているようにも感じる。(鉄の値段も上がっているので、一概には言えないが)
さて2025年度はどんな一年になっていくのだろうか。