コロナ禍より続いていたウッドショックによる価格上昇はその後どうなっているのでしょう?
企業物価指数(2023年8月速報)を見ていきます。
<木材・木製品・林産物の輸入物価指数(出典:日本銀行 企業物価指数(2020年基準) )>

グラフを見ていくと、依然まだ高い水準ではありますが、2倍だった価格が1.5倍程度まで下がっているのがわかるかと思います。
そもそもの原因はアメリカ国内のコロナによる在宅ワークなどの影響で、自宅を建て替える件数が増えたことが起因しているといいます。
もう3年以上も経ってその影響もなくなり、安定に向かっていると考えてもよさそうです。

もうひとつ、ロシアの木材輸出規制もまた影響を与えた要因ですが、こちらはまだ完全に解消できてはいない状況。
価格が元の指数に戻るにはまだまだ時間がかかるのかもしれません。

物価上昇の影響

ウッドショックの影響以外に、国内全体の物価高の影響も実はでてきているそうです。
輸出入には燃料コスト増の影響も加わり、木材の加工コスト自体も実は上がっている状況です。
政府は今後数十年の間に物価を数倍上昇させたい考えだそうです。
つまりは、もう元の価格では木材が手に入らない時代になってきているということなんでしょう。

DIYを経験されていた方ならばわかるかもしれません。
ベニヤ板一枚が600円程度だった時代があったんです。今はどうでしょう?1250円?いやもっとかもしれません。
これからの物価高の時代、住宅はぜいたく品になっていくのでしょうか。