皆さんの回りにマンションにお住まいの方はいらっしゃいますでしょうか?
マンションに住まう方を悪く言うつもりは全くないですが、個人的には少々不安を覚える住宅なんですね。
もともとマンションの不動産は区分所有法で、建物の部分的なところを所有しているということで固定資産税がかかってくるわけですね。
つまりマンションは所有物扱いで、高級マンションに至っては、それ自体がステータスになり得る価値をもっていたりいなかったりします。

ところが、マンションといえど何十年と生活していくと、昔のように綺麗で住みやすい建て物では無くなってくる時がきます。
老朽化も始まり、地震のたびにクラックが入り…
するとある一定の年月を経たマンションは建て替えが必要になってきます。
老朽化して安全性が確保されていないマンションに住み続けるわけにはいかないので、立て替えは必須なのですが・・・ここで問題が発生するんです。
マンション住民全員が建て替えを希望しているわけではないこと、お金がないなどの金銭問題があること。
マンション最大のネックはこの共同所有の点にあります。
現在の区分所有法では全体の5分の4の居住者の同意が得られれば立て替えが可能と言うことになっています。
しかし実際年数の経ったマンションの多くは老夫婦世帯が多く、とても立て替えに前向きな方ばかりとは言えないのです。

国としても危険なマンションをそのまま放置して置くわけにはいかず、なるべく簡単に立て替えが可能になるように法を変えていきたい。
と考えているわけですね。
そこで「区分所有法の改正」が出てきたわけです。

まだ、9月に区分所有法改正を法制審議会に諮問(しもん)すると表明されたばかりなのでこれからですが、老朽化マンションの建て替えブームがこのあと起こるのかもしれませんね。