薪ストーブの維持費

薪ストーブの魅力

2014-120

昨今では大変人気な薪ストーブ。モダンでシンプルな形状の薪ストーブが製造されるようになって、設計事務所が設計する住宅では比較的増加傾向にあるようです。
性能も依然の暖炉型に比べ輻射熱や燃焼方法に工夫が加わり、少しの薪でもかなりの温かさを得られるようになってきているようです。また、ストーブを使わない夏場もインテリアの一部として人気です。
さて、この薪ストーブ、人気が出てきていることはわかりましたが、通常の暖房機器に比べてランニングコストなどはいかがなものなのでしょうか?実際に薪ストーブを使用しているお客さんにお話を伺ったので、少し掲載してみたいと思います。

薪ストーブのランニングコスト

薪ストーブを使用する時間によるので一概には言えませんが、一日のうち冷え込みが強くなる夕方から使い初め、寝る前までの4・5時間が薪ストーブの燃焼時間だとしましょう。
Yさんのお宅ではこの4・5時間で広葉樹の薪約20kg分を使用するそうです。広葉樹の種類によっては火の持ち時間も、価格帯も異なりますが、25kgで通販ですと3000円~3500円+送料です。
仮に冬の12月から3月いっぱい使用した場合、3000円×120日で36万円!!! え?そうんなにかかるんですか?!というお話です。
実際には通販ではなく近隣の業者から安く仕入れたり、タダでもらってきたりするのでこんなにかかりませんが、ご自身の山を有しているか、知り合いが廃材で困っているかしない限りはかなり経済的には厳しいものです。

薪の燃料針葉樹と広葉樹

薪ストーブはどんな樹種をつかっても良いというわけではありません。針葉樹と広葉樹と樹種はありますが、基本的に針葉樹は薪として使用はお勧めしません。というのは針葉樹はやになどが多く出てしまい煙突を汚します。煙突にやになどが付着すると燃焼の妨げになったり、輻射熱の低下を招いたりするそうです。さらにストーブ自体の寿命を縮めたりしてしまうので、広葉樹以外は使用しないことが鉄則です。
それ以外にも針葉樹と広葉樹の違いは燃焼時間にも現れます。広葉樹は比較的固く木の密度が高いため燃えにくく長い時間温かさを維持してくれます。逆に針葉樹は杉などのように軽く割れやすく中がスカスカなのであっという間に燃えてしまいます。