前回(https://negamikentiku.co.jp/archives/newblog/4039.html)では、根上建築が断熱性にこだわる理由を、代表・根上卓也の寒さに対する過去の思い出とともにご紹介しました。今回は、建築業界に入り、つくり手側として、建築家としての体験から、断熱性にこだわる理由をお伝えいたします。

特に冬の寒さを経験していた代表の根上は、建築業界に入り、さらに断熱性について深く考えるようになります。当時の断熱材と言えば、ガラス繊維を絡めて綿状にしたグラスウールというものが主流でした。

コスト面では安いというメリットがありますが、湿気の多い日本の気候では、長期間使っていると、カビが繁殖してしまうというデメリットも。実際にリフォーム工事の際に、カビが大量に発生している断熱材を目の当たりにする経験もあったそうです。

その後、断熱材についていろいろと調べている間に出合ったのが、優れた断熱性能を持つ天然木質繊維のセルロースファイバー。天然木質繊維の特有の吸放湿性によって、適度な湿度に保つことができ、結露やカビの発生を防止するというのも大きなポイントでした。

初めてセルロースファイバーを採用して、家づくりに着手した時には、つくり手側としても、完成する前から断熱性の明らかな違いを体感して、とても驚いたようです。

セルロースファイバーをはじめとする優れた断熱材を使用すると、真夏には暑い外気の影響を受けず、また真冬には寒い外気の影響を受けずに、過ごしやすい室内の環境で作業を進めることができます。

実際に皆さんにも、住宅が完成する前に開催する構造見学会などで体感していただくこともできます。断熱性を高めた住宅では、夏には涼しく冬には暖かい快適な空間で健康的に過ごせるので、住まいの性能にこだわった家づくりを是非、検討してみてください。

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