ここ数年、大きな変化を見せない階段デザイン。
数年前までは、手すりを強引になくした「スッキリ階段」が流行っていましたが、それもだいぶ落ち着きを見せているように感じます。

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海外ではどのような階段が取り上げられているのでしょうか?

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もはや階段という名のアート。。。使い勝手というよりも、アートを住宅に取り入れた結果なのかと思うほどのデザインです。
ちょっと日本の狭小住宅には向かないデザインかもしれない。。。

階段デザインで気を付けたいこと

階段のデザインで気を付けるべきことは、大きく二つ。
一つは危険性の回避。もう一つはメンテナンス性。

危険性というのは、お子様などの転落などの危険性と、階段下の歩行者の頭部衝突。
手すりがシンプルになればなるほど、お子様の転落は増え、また高齢者の利用の妨げとなる。
階段の段板もまた滑りやすい素材であれば、怪我のもととなる。
階段下の壁などを省くことで開放感が出る一方、やはり下を歩く人が階段の段板に頭をぶつけるという怪我も増える。これらの危険性を取り除くようなデザイン設計を心がけたい。

メンテナンス性について、やはり階段と言えど掃除は掃除機を使用する家庭がほとんどになってきます。
掃除機の先が入り込めないような細かなデザインをしてしまうと、ホコリだまりとなり、メンテナンス性に欠ける。
また、R曲線や入隅のデザインも気を付けたいところ。

まとめ

結局のところ、階段のデザインはシンプルかつオーソドックスで良いのではないかと思うのです。もちろん魅せるデザインであっても良いと思うのですが、魅せつつもシンプルに安全に、かつ掃除のしやすいデザイン。
そうなると、大手メーカーの取り扱う既製品の階段は、なんだかんだですべてを網羅しているのがすごい。。。