太陽光パネルと蓄電池のセット販売が始まる。そもそも蓄電池って何?っていう人のためにちょっとだけ説明したいなと思います。

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蓄電システムとは

太陽光パネルを設置するご家庭はそのままオール電化にすることが多いかと思います。オール電化になると料金形態が変わり、深夜電力を使って昼間の割高電力を抑えるような生活になってきます。すると料金を気にし過ぎて、なんだか生活リズムが崩されてしまうなんてことないでしょうか?
蓄電システムはそれを補うだめに作られたものです。昼間太陽光パネルで作られた電気を蓄電し、さらに深夜の安い電力を買って蓄電し、昼間の割高な料金時間帯に充てるというものです。

蓄電池のメリット

蓄電池の最大のメリットは、日中の割高電力を買わなくてよくなることです。深夜の安い電力で一日中お得に過ごすことができます。また、発電できない雨の日などの電気料金もあまり気にせずに過ごせるようになるんですね。

蓄電池のデメリット

ほとんどデメリットはありません。ただ、購入費用設置費用が従来ですと余分にかかっていました。それが今回セットで販売されるということで、ちょっとお得感があります。また、蓄電池は1基で基本まわしますが、これでは不足してしまう場合もあるんですね。特に雨の多い梅雨の時期になりますと、なかなか昼間電気を発電しません。そこで蓄電池を2基設置する方法も考えられるわけです。この辺りはご予算に応じて対応していってもらえればと思いますね。

カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京・新宿)は4月、住宅用に太陽光パネルと蓄電池を組み合わせたセット販売を始める。従来はパネルと蓄電池それぞれにパワーコンディショナー(電力変換装置)が必要だが、パネルと蓄電池を新設するときには1台の設置で済む。設置工事の方法やパネルの枚数ごとに計8種数の料金プランを設けた。

「PVESS」(ピーヴェス)のブランドで発売する。屋外に1台で「2役」のパワーコンディショナーを設置して、屋内には蓄電池を据え付ける。
蓄電池やパワコンを設置するにあたり、停電時の対応で異なる2種類のプランを用意した。希望小売価格もパネルの枚数に合ねせて4種類ずつそれぞれ設定した。
プランの1つは通常の分電盤とは別に、バックアップ専用の分電盤を設置し、停電になれば自動でバックアップ専用の分電盤を通じて電気を送る仕組みに切り変わる。価格は組み合わせる太陽光パネルの枚数ごとに4種類あり、価格は380万円~430万円(税抜き)。
もう1つは停電時にのみ使う専用のコンセントを設ける。停電になれば使いたい家庭電器のプラグを差し込んで使う。同じく4種類をそろえた。価格は350万円~400万円(同)。
機器の価格とは別に設置工事も受託できるようにする。

日経産業 2016年03月10日朝刊