住宅の性能を示す“ものさし”として、住宅性能表示制度というものがあります。住宅性能表示制度とは、住宅のそれぞれの基本性能について、等級や数字で評価・表示する制度です。

住宅の性能にはどのようなものがあるのか、また具体的にどのような点を評価するのかを知っておくと家づくりの際に役立ちますので、是非チェックしてみてください。

1.構造の安定
柱や梁、主要な壁、基礎などの構造部分の強さ。

2.火災時の安全
“安全な避難の確保”と“延焼の防止”の対策。

3.劣化の軽減
住宅に使用する建築材料が腐ったり、錆びたりしないようにするための対策。

4.維持管理・更新への配慮
給排水管や給湯管、ガス管などの点検や清掃、補修のしやすさ。

5.温熱環境・エネルギー消費量
住宅の屋根や天井、床、壁などの断熱化。エネルギー消費量の対策。

6.空気環境
住宅内の水蒸気や化学物質の濃度を抑えるための対策。

7.採光や視覚環境
住宅内での作業で視覚に大きな負担をかけないように必要な明るさを確保するための開口部の大きさなど。

8.音の環境
住宅の壁に設ける窓について、どの程度、音を遮ることができるかなど。

9.高齢者等への配慮
高齢になったり、介助が必要になったりした場合でも、住宅内で安全に移動ができたり、介助が簡単にできたりする工夫について。

10.防犯
住宅の開口部における侵入防止対策。

上記のような点を参考にすると、より住みやすい家づくりができると思います。ご家族と一緒に快適に過ごせる性能に優れた住まいを実現しましょう。