コーキング材(シーリング材)の種類

コーキング(シーリング)材には、実はたくさんの種類があり、それぞれの用途に応じて使い分けをしたりします。今回はその種類と特徴について少し見ていきます。

1成分形と2成分形

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コーキング材には1成分で硬化するものと、2成分、つまり2種類の材を混ぜて硬化させるものとがあります。これらをそれぞれ1成分形、2成分形と呼びます。

1成分形のコーキング材種類

1成分形には以下の種類のコーキング材があります。

  • シリコン系
  • 変成シリコン系
  • ポリサルファイド系
  • ポリウレタン系
  • アクリル系
  • SBR系
  • ブチルゴム系
  • 油性コーキング系

2成分形のコーキング材種類

2成分形には以下の種類のコーキング材があります。

  • シリコン系
  • <変成シリコン系/li>
  • ポリサルファイド系
  • アクリルウレタン系
  • ポリウレタン系

それぞれの特徴

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シリコン系 -40度~150度までの耐熱性を有し、耐候性に優れています。ガラス類によく接着する特性があります。目地周辺を汚染する可能性が高いため汚染防止処理が必要。
変成シリコン系 -30度~90度の耐熱性を有し、耐候性にもそこそこ優れています。目地周辺の汚染も少なく、柔軟性があるので伸縮の強い金属類にも使用が適しています。
ポリサルファイド系 -20度~80度の耐熱性を有し、耐候性はやや強く表面の防塵性があります。ただし柔軟性はないので伸縮の強い材には適しません。
アクリル系 硬化後、弾性体となり、湿った面にも使用可。ALCパネルの目地に使われていますが、耐久性がないため、改修時にはほとんど使われません。
ウレタン系 特徴として強い弾力性を有します。無機質な材に対しても目地汚染がありません。耐久性はコーキング材の中でも断トツではありますが、紫外線に弱く吸塵性があるため表面に塗膜での被せを必要とします。
ポリウレタン系 シリコーン系と逆の特性があるポリウレタン系は、耐熱、耐候性に弱い反面、後塗膜や目地の非汚染に優れています。
油性コーキング系 コーキング内部が硬化せず、表面に皮膜を形成し目地を埋めます。

おまけ コーキングとシーリングの違い

コーキングなのかシーリングなのかごちゃごちゃでわかりにくいですが、違いについて参考サイトではこう書かれていました。

本来の意味はそれぞれ
コーキング(Caulking):元来木船建造時に外板の木と木の間に詰めた”まいはだ”(槙肌=木の幹をたたいて繊維状にしたもの)を詰め、隙間を塞ぐこと。

シーリング(Sealing):秘密や内容を保障するために蝋で封印をすることが本来の意味ですが、現在では気密性や水密性を維持する行為を指すとの事です。

どちらも同じような意味なんですね。どちらを使ってもあながち間違いではなさそうです。