住宅の坪単価について

2014-412-1

お客様とお話しをしていますと、必ず当たるのがこの「坪単価」のお話。もともと坪単価とは設計した図面によってかかるコストも、手間数も異なるため一概に言えないのが本来の筋。しかしハウスメーカーのように「あれはできるけど、これはできない」という自由を奪った設計をすることで、ある一定の坪単価を決め、お客様にわかりやすさを追求したのが始まりだと考えています。


根上建築の坪単価

根上建築の設計は、出会うお客様それぞれの建てたいお家の形によって異なります。安く仕上たい場合には、内装仕上げを削ったりして坪30万というのも実現できるでしょう、また、根上建築の標準仕様であるセルロースファイバーの断熱を使用し、根上建築推奨の漆喰塗や、無垢のフローリング、深軒のデッキなどをご希望になれば50万~70万の費用がかかるでしょう。
坪単価はいつもお客様の求めている住まいの形に由来します。坪単価や、建てたい家の大きさ、素材などをお気軽にお聞かせください。


ちょっとまって、他社の坪単価に騙されないで!

その「坪20万」は、中身がない!

チラシや看板を見ていると坪20万前後の工務店やハウスメーカーを見かけることがあります。でも騙されないで!これらは施工費の一部を床面積で割った金額。一般的な工事費とは異なる金額を基準にしているため、蓋を開けてみると、坪50万や60万だったなんてことがほとんど。さらに、あまりにコストダウンさせすぎた結果、新築数年で雨漏りや老朽箇所が。。。安かろう悪かろう。は必ず損害を生みます。

坪単価はこうして変わる

ハウスメーカーのようにカタログから選ぶだけの素材と、決められたフォーマット内の間取りであれば坪単価はある程度固定されるわけですが、我々設計事務所や工務店の描く図面というのは、お客さまそれぞれに異なります。洋風の建物もあれば和風もあり、コの字型の家もあれば四角い家もあります。
では具体的にどういったときに坪単価が変わってくるのか、少しだけピックアップしてあげてみましょう。

  • 外壁の面積(間取りによる入り組みなど)
  • 2階部分の割合(延床面積で割るため)
  • 設備(浴槽・キッチン・階段・照明・換気)
  • 仕上材のランク
  • 吹抜の有無

外壁の面積による坪単価の影響

外壁が真四角の建物であれば、外壁材の面積が小さく坪単価は落ちますが、入り組んだ間取りの住宅では外壁面が多くなり、外壁材、下地材、断熱材の総面積が増えコスト増となります。またローコスト住宅などではこれらを考慮し、真四角の建物をあえてつくります。

2階部分の割合による坪単価の影響

結局坪単価というのは、トータルコスト割る延べ床面積です。1階が大きく2階が小さい場合、外壁の面積が総2階に比べやや無駄が生じます。コストがかかる割には床面積が小さいので、結局坪単価は高くなってしまいます。

住宅設備による坪単価の影響

浴槽やなんかは、1616サイズでも80万~300万程度の金額差があるほどランクが分かれています。キッチンもアパート用のような30万クラスから500万クラスの豪華なものまであります。基本的にこれらが高ければ高いほど、坪単価に与える影響は大です。30坪の家で、キッチン200万、浴室150万、洗面・トイレ100万ならば、坪単価にして15万もアップしてしまいます。

仕上材のランク

内装の仕上をとってみても、無垢のフローリングと合板のフローリングでは2倍以上金額が異なり、クロス壁か漆喰塗かでもやはり2倍近く金額が異なるわけです。仕上材にこだわる方は坪単価を高めに設定する必要がありそうです。

吹抜けの有無による坪単価の影響

いわずもがなですが、吹抜けは延べ床面積に算入いたしません。吹抜けの周りにかかる仕上げのコストや断熱、エネルギー損失からの空調設備などを考慮すると、かなり坪単価を上げてしまうことになります。


坪単価のご相談承ります。

2014-412-2

一般的に工務店の家では、各社坪単価に開きはありません。使用する材によって高くなるのか安くなるのかが決まるだけだとお考えください。最終的に工務店を決めるのは、職人の腕。仕事がきれいかそうでないかではないかと根上建築では考えています。現に豊橋市内や豊川市内の工務店の坪単価を見てみると35万~65万前後が多く平均して40~50万を売り文句としています。根上建築の坪単価も同じくらいの金額なので、各社大差はありません。
ただ、工務店の中でも大手になってくると関わる人材の数が増え、坪単価はもう10万ほど値上がります。設計事務所時代に相見積もりで出した工務店がやはりこれくらいの開きがありました。
その他ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。