イギリスのスタートアップ「Water-Filled Glass」社から新しい断熱効果とエコを考えたガラス窓が開発されました。
三重になったガラス層のひとつに、空気ではなく水を送り込み、断熱効果をあたえるというもの。

さらにこの水の層は循環式となっており、ある一定の水温になると建物内の別の場所に集められ、シャワーや温水として利用が可能とのこと。

夏の断熱

層の水が、外部からの熱を吸収するため、室内の温度を低く抑えることができるそうです。
また、熱を吸収した水は、新しい水と入れ替わり、温水を順次作り出します。

冬の断熱

冬は室内からの熱と、太陽からの熱によって温かい水を生成。また、温められた水を床や北側の窓に送り込むことで床暖効果や暖房効果を可能とするそうです。
また、水の層が凍ってしまわないように、トリプルガラス構造となっているとのこと。よく考えられています。

課題と考察

実際には、水を供給するためのポンプ稼働電力が必要でありますが、断熱効果による暖房費の減少と相殺され、約25%程度のエネルギー削減が可能であるとのこと。
ただ窓自体の荷重問題や、FIX窓限定などといった縛りもあるため、まだまだ改良されていく可能性はありそうです。
通常のガス式トリプルガラスと、この水入りトリプルガラスの断熱効果の違いが気になりますよね。。。