住宅の三角窓には注意が必要!
2014.03.28
屋根の形状に合わせた三角窓
住宅を長い事設計していますと、ときどき屋根の勾配に合わせて開放的な三角形の窓を設置したいというお話が出てきます。
そういった施工例を紹介している雑誌やサイトでは、それはもう素敵に撮影されており、開放的で気持ちの良いもののように見えるわけです。しかし、その三角窓には注意が必要だということをご理解いただかなければなりません。
三角窓が大変な理由
三角形の窓は、基本的に細工ができないため、開閉などの機能がありません。そのため通風が期待できないことはもちろん、排煙などの設備としても対象外になります。開閉ができない窓ということで三角形の窓はFIX窓になります。
屋根の勾配に合わせて設置するということで、設置場所はかなり高い場所になってくるわけですが、この高さも実は大変な原因。窓掃除や窓ふきは柄の長い道具で対応するとしても、三角形の角の部分までは入りません。高所ということで掃除機をかけないためほこりが年中たまります。
三角窓の最大の注意点
いろいろ三角窓には大変なところはありますが、なんといってもブラインド処理が最大の問題点となります。設計事務所にいたころに数件の物件で三角窓を設計しましたが、三角形のカーテンやブラインドなんてまずありませんでしたから、それはもう苦労しました。
住宅においては、まあ開放的だということでカーテンもブラインドもつけずに引き渡しましたが、店舗においては商品などが西日で色褪せないように特殊型のブラインドを設置したり、紫外線反射シールを貼ったりと対策に追われました。
開放的な空間を設計するつもりで設けた三角窓が、かえって日差しの邪魔を作る窓になってしまったのです。
三角窓を設けるなら
三角形の窓を設置したいとお考えならば、いくつかの条件が必要となるでしょう。
- 三角の窓は西面に設置しない
- ブラインド、カーテンをつけなくても良い場所に設置
- 夜、家の中が見えないように配置するか、スリガラス調のもので目隠しする
- 軒の出を大きく取り、日差しを受けないように設計する
三角形の窓をおしゃれに見せるなら
まとめてみますと、三角形の窓を設置するならば、北側、東側がよいようです。
少しでも明り取りが欲しいというときにはとても効果的な三角窓。上手に設計してあげることが大事ですね。