外張り断熱とは?

テレビなどのCMでおなじみとなった外張り断熱。その意味について、まだよくわからない方のためにご説明いたします。外張り断熱とは、室内の壁の下に設ける一般的な断熱材の外側へさらに断熱材を設け、2重に外気熱を防ぐというもの。
外気の熱は夏と冬でそれぞれ異なるわけですが、夏場の場合、外張り断熱のさらに外側にあるサイディングで日差しをよけ、その内側にある通気層により熱を逃がし、さらに外張り断熱で一次断熱し、またまたさらに構造用合板で外気との通気性を防ぎ、その内側に室内の冷気が逃げないように内部断熱材が役割を果たします。
なかなか口で説明してもわかりづらいと思いますので、図でご説明します。

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上の図は北海道住宅におけるQ値1.3W(Q値=熱損失係数)の外張り断熱+充填付加断熱の標準仕様施工例です。
主な構造は外側から以下のような順番で仕上がっています。

  • 外気
  • サイディング
  • 通気層
  • 透湿・防水シート
  • 発砲系断熱材75㎜
  • 構造用合板9.5㎜
  • 高気密グラスウール16k100㎜
  • 防湿・気密シート
  • 内壁下地石膏ボード
  • 室内

根上建築における外張り断熱仕様

根上建築の場合グラスウールは使用しないので、ここにセルロースファイバーを使用します。また内部仕上下地の石膏ボードも予算に合わせて漆喰塗使用となります。

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漆喰塗をすすめる理由

根上建築では内装仕上げに漆喰塗を推奨しています。もちろん強制ではありませんのでご予算に応じてクロス貼りとされるのもよいでしょう。根上建築が漆喰塗を推奨するわけは、漆喰が呼吸してくれるからです。ビニールクロスが水をはじいて汚れを近づけないのに対し、漆喰は水を吸収して放出します。また、水を放出する際には微量のマイナスイオンが出るのだとか?私個人としては、マイナスイオンかなり癒されて好きです。笑
マイナスイオンと言えば、漆喰に限らず塗り壁系の仕上材はほぼマイナスイオンを放出するといっていいと思います。そして塗り壁の最大の特徴は、お施主さんご自身で塗るという選択肢もあるわけです。自分の家の壁を塗る、こんな素敵なことができるのは塗り壁を選んだ方だけの特権ですね!