リフォーム用ペアガラス
2014.03.10
リフォーム用のペアガラスとは
ペアガラス(複層ガラス)は、前回の記事で紹介したように、薄くても12㎜の厚さが必要になってきます。この12㎜のペアガラスは、既設の冊子の枠内に収まらないため、リフォームする際には冊子ごと取り替えん蹴ればなりません。しかし冊子を取り替えるといっても実は大変な作業で、外壁も解体しなければならないケースもあります。(解体しないケースの方がまれです。)そこで今回ご紹介するのが既設の冊子をそのまま利用してペアガラスを設置する方法です。
スペーシア
日本板硝子株式会社から出ているスペーシアという商品は、空気層に真空を利用しているため、真空層の幅を0.2㎜に収めることができます。これによって全体の幅は6.2㎜となり、既設の冊子にも組み込むことができるのです。
リフォーム用のペアガラスの注意点
スペーシアのように空気層を薄くすることができるペアガラスはいくつか存在しますが、それぞれ注意点が必要です。
そもそも高断熱を確保するためにペアガラスを採用するわけですが、既設の冊子が断熱性能にかけている場合、いくらガラス部分が高性能になったとしても、冊子の部分から結露します。
また、スペーシアの真空層の保証期間は10年。つまり真空状態も完全に維持できていられるわけではないため、高額で取り替えたのに、10数年も立つと普通のガラスと同じ結果になってしまうこともあります。
最適な冊子リフォームをお考えならば
冊子の取り換え工事を安くするために薄いペアガラスを使用することも手ですが、結果的に高くついてしまうこともあります。
我々現場のプロから言わせていただきますと、やはり冊子は、冊子自体を取り替えないと本当の高断熱の効果も、防音効果も得られません。長い目を見れば冊子からの取り換え工事をお勧めいたします。
リフォームでペアガラスを検討される方へ
根上建築では新築工事からリフォーム工事、増築工事も承っています。お気軽にお問い合わせください。