薪ストーブの燃焼方式
2014.02.14
薪ストーブの燃焼方式の違いと種類について
燃焼方式とは
薪ストーブには様々な燃焼方式があります。燃費のよさを追求するために様々な方式を考え出してきたんですね~。燃費の良さはそのままランニングコストにも影響し、省エネ、環境保全にもつながります。また、煙突の掃除などの労力も軽減できるため、この燃焼方式には少しばかりこだわりを持ちたいですね。
キャタリティックコンバスター方式 (触媒方式)
キャタリティックコンバスター方式は、煙突へ抜け出る前の熱気を二次燃焼室にてさらに二次燃焼させ効率よく熱量を生成させるものです。二次燃焼室に設けた蜂の巣上のハニカムコンバスターがそれを可能にし、薪の持つエネルギーの95%の燃焼を実現したそうです。
通常、二次燃焼(再燃焼)に必要な温度は550℃以上と言われていますが、このハニカム構造により約260℃程度の低温でも再燃焼が可能となりました。キャタリティックコンバスターは、汚染物質90%軽減、有効熱50%以上の発生、薪消費25%の節約を実現した燃焼方式です。また、煙をほとんど出さず煙突のメンテナンスも容易にします。
エヴァーバーン方式 (非触媒方式)
エヴァーバーン方式は、薪と煙の燃焼を別々の燃焼室で行う燃焼方式のストーブです。一次燃焼室と二次燃焼室の間を耐火セラミックの隔壁で別け、二次燃焼室入り口から取り入れた空気と一次燃焼の未燃焼ガスが混ざり、二次燃焼室の中で再燃焼します。
多燃料方式 (非触媒方式)
多燃料方式とは、その名の通り、様々な燃料に対応させた方式のストーブです。様々といいますと語弊がありますが、主に石炭に的を当てた薪ストーブです。石炭の高温の耐えうる内部の構造と、蓄熱方式、さらに空気の流れまでも石炭に対応させるために作られています。水平燃料において約18時間の連続燃焼を記録しているそうです。
クリーンバーン方式 (非触媒方式)
クリーンバーン方式は、二次燃焼室を別には設けず、一次燃焼、二次燃焼を一つの燃焼櫃で行います。炉室内の上部に取り付けられたステンレスパイプから二次燃焼用の空気が取り入れられ、一次燃焼を下部から、二次燃焼を上部からという構造になっています。
まとめ
燃焼方式については、文句なくキャタリティックコンバスター方式が一番良いのではないかと感じています。また石炭を使用したい場合や、調理としても使用したいなどによって、燃焼方式を選んでいただければと思います。