住宅を建てる際には、間取りやデザインの他にも、注意するポイントがあります。地震や台風、火災などに関する対策です。今回は、その中で防火について、防火地域と準防火地域というキーワードとともに解説したいと思います。

都市の開発を効率的に実施するために、計画の決定手続きや許認可、建築の制限などを定めた都市計画法という法律があります。

その都市計画法により、“市街地における火災の危険を防除するため定める地域”として、また各種の法令によって規制が定められた地域が、防火地域と準防火地域です。

防火地域とは、駅の周辺や繁華街といった人が大勢集まる中心的な商業地域などで、建物そのもの自体が燃えないような対策が必要になります。準防火地域は、防火地域の周辺の地域などで、万が一火災が起きても、建物が簡単に延焼しないような対策が必要になります。

つまり、都市計画法によって、防火地域と準防火地域を定めて、それぞれ制限や規則を設けて、火災が起きた場合にも被害を最小限に食い止めるようにしているのです。

では、そのような地域の建物には具体的に、どのような対策が必要になるかと言うと、窓ガラスは一般のものではなく割れにくい網入りガラスに、玄関は防火ドアに、換気扇には防火ダンパーを取り付けるなどの対応が必須になります。

もちろん、自然素材をふんだんに採用した木の家、いわゆる木造住宅でも対応が可能です。現在、根上建築では豊橋市の準防火地域にて、木の雰囲気を存分に味わえる注文住宅を建設中です。こちらも見学会などが決まりましたら、詳しくお知らせさせていただきます。