根上建築の施工事例として、前回(http://negamikentiku.co.jp/archives/newblog/2163.html)に引き続き、今回も空間を最大限に活かした「草間の家」をご紹介いたします。前回は、お施主様と根上建築の出会いから家づくりの経緯をお伝えしました。今回は、外観や内観のポイントを詳しく見ていきたいと思います。

「草間の家」は、お施主様のお父様の土地に、娘さんご夫婦が暮らすためのコンパクトな家を新築するというお話から始まりました。お仕事で夜遅く帰宅される旦那様がご両親に迷惑が掛からないようにと、ご自身たちの駐車場をご両親の住まいとは反対に位置する北側に設けました。また、その流れで北入りの玄関となりました。


南側と東側に道路のある土地で、通常は道路に面して玄関を設けるのが一般的ですが、上記の理由と東側の道路には歩道もなく、お子さんが飛び出した際に危険があるということで、東側の玄関を避ける形となりました。玄関には細めの格子を設置して、プライバシーを守りつつ、高いデザイン性も実現しています。


ホワイトを基調とした外壁には、アメリカで開発された超弾性の塗り壁材・スタッコフレックスを採用。スタッコフレックスの特徴は、伸縮性に優れ、ひび割れに強いこと、紫外線に強く長寿命で経済的であること、透湿性と同時に防水性もあること。従来の塗り壁材の経年変化によるさまざまな問題をクリアしているので、ホワイトの美しさも保たれます。

太陽の光がたっぷり降り注ぐリビングやオープン階段、収納もたくさん備えた「草間の家」の内観のご紹介は次回へと続きます。