建築に必要な申請や手続きについて
2013.10.19
申請書類
建築に関わる申請書類について
申請書類は、建築の構造の種類や規模によって異なるので一概にどれが必要ということはありませんが、一般的に木造住宅で必要な書類についてまとめてみたいと思います。各手続には県証紙(お金)が必要になる場合もありますので、チェックされておくとよいかと思います。
00 建築許可申請
まず、建物を建てる予定の土地が「宅地」でない場合、主に農地の場合にこの「建築許可申請」が必要になります。手続きの順序としては、農地転用を先に行って、さらにその土地に建築できるという許可をいただく形になります。詳しくは行政書士におたずねください。
01 建築確認申請
建物を建てる前に、市役所へ「こんな建物を建てます。法律的に大丈夫か確認してください」という感じの書類になります。
この建築確認申請には市役所ごとにクセがあり、必要な書類が異なる場合もあります。
また、建築確認申請には以下のようなものを添付しなければなりません。
- 確認申請書(正本:市役所に残しておくための書類)
- 確認申請書(複本:建築主が保管しておく書類)
- 建築計画概要書
- 建築工事届
- 委任状
- 消防用設備等の工事計画(愛知県)
- 図面(平面図・立面図・断面図・矩計図)
- その他(採光計算書・排煙計算書・換気計算書・構造計算書・日影計算書・バリアフリー関連など)
建築確認申請書では、市役所に支払う「県証紙」または「市役所への審査手数料」を支払わなければなりません。金額は建築の面積に寄って異なりますが、おおむね30坪までが18,000円。60坪までが28,000円です。
さらに、この確認申請書類を作成する費用と、代理手続き費用で安いところで15万~ハウスメーカーで40万程度かかります。
設計事務所の場合、設計料に含めてしまうところもあるようです。
02 中間検査
豊橋市では住宅に中間検査を行います。時期は構造部材である柱や梁が組み立て終わった頃とされています。
ただし、住宅性能評価交付を受ける建築物については、中間検査と同様な検査を行なうため適用除外とされています。
中間検査費用は30坪までが16,000円。60坪までが22,000円です。
03 完了検査
工事が完了したら提出するのがこの完了検査申請書です。こちらは確認申請通りに建物が建てられたのかを市の職員が検査するものです。
30坪までが17,000円。60坪までが23,000円です。
書類に関わる金額
確認申請書提出から許可まで
確認申請に添付する図面は、建物の規模にもよりますが、一級建築士または二級建築士の描いた図面でなければなりません。このため専門的な知識と資格が必要となりますので、素人が簡単に作成できるものではありません。すると当然費用が発生するわけです。
上の記事にも書きましたように、確認申請一式で安くて15万~。ハウスメーカーなどのように代理店に依頼したりする場合は、マージン費を含めて30~40万円かかります。(ハウスメーカーはこういうところに無駄な費用がかかります。)
中間検査・完了検査の書類には、計画変更以外は図面を添付することがほとんどないので費用は手数料のみで終わることがほとんどです。またこちらの書類はお施主様でも提出できるものでもあります。
豊橋市、豊川市の確認申請
いかがでしたでしょうか、建物を建てるにあたって提出する書類、大きく3つありましたね。建築確認申請。中間検査。完了検査。
特に確認申請書類は実はかなり面倒で、法律的にその建物がクリアしているのかを計画の段階から計算書を書きながら実施しなくてはなりません。建築確認申請に費用がかかってしまうのも仕方がないことだと言わざるを得ません。また、店舗併用の住宅などの場合はバリアフリー関連の書面も必要だったりと、各市町村によって確認申請にはクセがあります。こればっかりはプロにお任せするしかありませんね。