政府が2015年の11月に「2020年に蛍光灯の製造が実質製造中止にする」という方針を打ち出したことで、製造メーカーも対応を迫られているところです。
実際に製造が完全に0になるのかというと、実際はまだそこまで細かな内容が決まったわけでもなく、ただただあいまいに「製造数が減る」というニュアンスのままです。

蛍光灯の生産はなくならない

結局のところ、アンティーク好きなユーザーがいるという面で、100%製造が中止になることはないかと思いますが、少なくとも企業の生き残りをかけて商品販売をしなければならないメーカーとしては、少数の生産のためにラインを残しておくのは正直難しいところで、TOSHIBAさんも以下のように伝えています。

20160930

当社では、効率の劣る既存光源器具のLED照明器具への置き換えを順次進めており、2017年3月をもって蛍光灯器具の製造を中止いたします。

照明業界では、「エネルギー基本計画」(平成26年4月、経済産業省)の「高効率照明(例:LED照明、有機EL照明)については、2020年までにフローで100%、2030年までにストックで100%の普及を目指す。」との目標と、日本照明器具工業会の「2020年にフローの100%、ストックの50%をSSL照明(半導体照明)に置き換える」という目標を共有しております。

当社としてもこれらの目標を勘案し、地球温暖化対策計画(案)の中で政府目標として掲げている2030年CO2削減26%に寄与するため、当社商品のLED化を継続的に推進し、より高効率なLED照明の開発・普及に注力していきます。

東芝は、1940年に日本で初めて蛍光ランプを実用化して以来、1990年には100lm/Wの高効率蛍光ランプ「Hfメロウライン」を発表するなど、豊かで快適な暮らしの実現をめざし飽くなき探求心と熱い情熱をもって照明文化の発展に寄与してまいりました。

また、地球温暖化への影響を考え、LED照明の開発をいち早くスタートし、2007年には実用的な明るさのLEDダウンライト「E-CORE」を、2009年には一般電球形LED電球を、業界で初めて発売しました。さらにLED照明へシフトするために、2010年には業界の先駆けとして白熱電球の製造中止を発表しました。
東芝は、あかりのフロンティアとして、LED化を推進し環境負荷の軽減につとめてまいりました。

東芝がつくる未来のあかりにご期待ください。

注)殺菌灯器具、電撃殺虫器、捕虫器などの特殊用途器具の製造は引き続き継続いたします。
蛍光ランプの製造は引き続き継続いたします。

大手メーカーの工場や、下町の工場の照明器具も次々にLED照明に変わり、日本全体のエネルギー消費量はここ数ヶ月で大幅に下げられたと思います。
住宅のこれからは、LEDなどの省エネルギーに変わっていくのかもしれませんが、古き良き時代の名残り的なデザインは、残しておいてほしいなと思うのですね。。。

蛍光灯、白熱灯の照明器具を買うなら、お早めに

古き良き時代の電球に愛着のあるユーザー様は、生産数が減ってしまう前に、お早めに照明器具の取り換えやストックの購入をご検討ください。