壁の断熱性2倍
2016.05.06
LIXILさんから新しい工法の発表です
断熱性能の向上
あまりLIXILさんの断熱工法は使用しないですが、従来の工法よりも性能がアップしたみたいです。内容的には2重断熱という感じなのかと思われます。気密性と両立できている感じの工法になります。ただし工法にかかるコストは相変わらず大手らしい額となりそうですね。(笑)
根上建築ではセルロースファイバーを使用
根上建築では断熱材にセルロースファイバーを使用しております。断熱効果はもちろん、人体への影響が最も少なく自然に配慮された断熱材なんですね、興味のあります方はご連絡いただければご説明させていただきますね。
LIXILは壁の断熱性を国内最高水準に高めた「スーパーウォールデュアル」を5月から発売すると発表した。新工法を採用し、断熱性を従来の同社製品の2倍に高めた。加盟する全国約9,900の工務店で扱う。年間のエネルギー消費量を実質ゼロにする「ゼロエネルギー住宅(ZEH)」への採用を見込む。
従来の充填断熱した壁の外側に50mmの断熱素材を付ける新工法を開発した。9日に「スーパーウォールデュアル100EX」として発売する。 狭い場所でも施工できるように壁の内側に断熱素材を加えた「同IN」も7月に発売する。 政府は2020年までにZEHを新築住宅の半分にする目標を掲げている。
新工法はLIXILの高断熱窓や換気システムと組み合わせることで、断熱性を数値化した「Q値」が最高0.91と国内ハウスメーカーなどの性能を上回るトップクラスになるという。省エネのほか、結露や室内の温度差を抑えることで室内環境の向上を目指す。日経産業 2016年05月05日朝刊
住まいと暮らしの総合住生活企業である株式会社LIXIL(本社:東京都千代田区、社長: 藤森義明)は、この度、高気密・高断熱・高耐震の独自パネル工法「スーパーウォール(SW)工法」のさらなる快適性能向上を目指し、国内トップクラスの高性能住宅を実現する新工法「スーパーウォール デュアル」を開発し、2016年7月の発売に向け商品化を進めます。
LIXILは、2020年の省エネルギー基準の義務化を見据え、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)の促進などの、住宅の高性能化に取り組んでおります。そこでこの度、全地域にて「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(通称:HEAT20)」の提唱する断熱性能推奨水準「HEAT20 G2」を超える新工法「スーパーウォール デュアル」を開発しました。
スーパーウォール デュアル 100EX
「スーパーウォール デュアル」では、既存のSW工法(充填断熱)に、さらに硬質ウレタンフォームによる付加断熱を組み合わせたSWの新工法として「充填付加断熱」を開発しました。これにより、当社従来品と比較し2倍の断熱性能※を実現したほか、建物の耐久性に関わる防露性能についても向上します。
SWパネルの外側に50㎜の硬質ウレタンフォームで付加断熱をする「100EX(イーエックス)」と、内側に石膏ボード9.5mmと硬質ウレタンフォーム30mmが一体になったパネルを組み合わせた「100IN(アイエヌ)」をラインアップします。※代表モデルでの当社調べ:断熱性能=Q値(熱損失係数)
従来品:Q値=2.09(SW T65、サーモスⅡ-H、けいざい君)
新工法:Q値=1.08(SW DUAL 100EX、サーモスX、エコエア90)また「100EX」は、フルオーダージャストカット、「100IN」は石膏ボードと一体になった断熱パネルとすることで、各々現場での省施工を実現します。なお、本商品の取り扱いは従来通り、SW工法を熟知した全国約9,000店(2015年10月現在)のSW加盟店ビルダーさまのみの取り扱いとなります。
LIXILでは今後も、SW工法ならびに「スーパーウォール デュアル」の普及促進を図ることで、日本の住宅の高性能化を促進し、豊かで快適な住生活の未来に貢献していきます。
<参考資料>
■SW工法とは
LIXILが開発した独自の高性能SWパネルを用いた、高気密・高断熱・高耐震構造の工法です。地震への安心感や、優れた省エネルギー性能はもちろん、冷暖房や計画換気システムを組み込むことで、快適な温熱環境を実現しました。 累計棟数は、1995年の発売以来約43,200棟(2015年9月末現在)にのぼります。
SW工法の高い省エネ性能と、省エネ住宅の普及活動は高い評価をされており、省エネルギー住宅のトップランナーを選定する表彰制度「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」(主催:一般財団法人 日本地域開発センター)を、前身となる「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」の第1回目から数えて7年連続で受賞しています。■「2020年を見据えた住宅の高断熱化委員会(通称:HEAT20)」とは
HEAT20は長期的視点に立ち、住宅における更なる省エネルギー化をはかるため、断熱などの建築的対応技術に着目し、住宅の熱的シェルターの高性能化と居住者の健康維持と快適性向上のための先進的技術開発、評価手法、そして断熱化された住宅の普及啓蒙を目的とし2009年に発足した団体です。メンバーは研究者、住宅・建材生産者団体の有志によって構成されています。■SW工法とは
HEAT20は現在の「一次エネルギーの観点」から「建築・設備・創エネ」が相互にトレードオフされる住宅ではなく、「エネルギー」「環境の質」と「コスト」の観点から「建築・設備・創エネ」がバランス良く調和した住宅を目指しています。そこで「HEAT20が提唱する建築性能を有する住宅」を実現するために「HEAT20 G1」と「HEAT20 G2」の2つの断熱性能推奨グレードを提案しています。
「HEAT20 G1」は「エネルギー」「住空間の温熱環境」と「コスト」のバランスを両立した外皮水準であり、建築後30年間のコストシミュレーションで断熱工事費と暖冷房費が最も抑えられる基準です。「HEAT20 G2」はZEH実現のための推奨外皮基準となっており、それぞれの断熱性能推奨グレード案は、地域区分6(東京都)の場合以下になります。(2015年発刊 HEAT20設計ガイドブックより)
HEAT G1:外皮平均熱貫流率 UA値=0.56[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=1.9[W/(㎡・K)]
HEAT G2:外皮平均熱貫流率 UA値=0.46[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=1.6[W/(㎡・K)]【ご参考】省エネルギー基準(平成25年基準)
外皮平均熱貫流率 UA値=0.87[W/(㎡・K)]、熱損失係数 Q値=2.7[W/(㎡・K)]