住宅の構造材、仕上材である「木材」の等級について
2013.10.09
木材の等級について
等級の種類
木材には、その木材の品質をグレードで表した区分けがされています。これは強度のグレードを表した区分けではなく、木材が化粧面として使用される際の見栄えの良し悪しを決定したものです。
建物の中に隠れてしまう間柱や貫などの材には特に関係のない話のように思えますが、実はそうとも言い切れません。
たとえば、節の多い木材は時に死節と呼ばれる強度を持たない節が混ざることがあります。この死節にたまたまクギが刺さったとします。しかし死節は強度を持たない…というより節自体が木材からポロっと落ちでしまうような節か、あるいは穴が開いている状態なので、クギを打ち込んでも固定強度を得ることができなくなります。
構造材では、こういった死節の入った木材を使用されることは建売住宅以外では珍しいので、一般的な注文住宅では気にしなくても良いかも知れません。注文住宅では上棟式の持ち投げの時に、構造部材をお施主様に見てもらうので、節有りの構造材なんて恥ずかしくて使用できないっていうのが、大工さんの見栄でしょうか?笑
さて、等級の種類にはどんなものがあるのか、見ていきましょう。
- 無節:節などの欠点がなく、木目色目も美しく整った物で最高級品
- 特選上小節:無節に近く、5mm程度の節が混ざる
- 上小節~小節:10mm~25㎜程度の節が1m毎くらいに1個ある程度
- 一等:生節一等や化粧一等などがある。大小の節があるが死節などはない
- 二等:柱の角に丸みが強く残る材。現在では見ることは少ない材
豊橋、豊川の木材製材所
住宅を建てる際に使用する木材は、各工務店が製材所へ出向いて仕入れたりします。特に化粧材やフローリング材などの目に触れる機会の多い材は、目で見て見定めないといけない場合もあります。
根上建築では、設計から施工まで一貫してお客様のお住まいを担当させていただいていますので。お住まいになる木材の品質や色味など、厳しくチェックし使用させていただきます。
使用される木材などでわからないことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。