住宅の危険なデザイン

こんにちは、昨今では豊富な住宅情報誌。いろいろなお写真を拝見しておりますと、「このデザイン、見栄えはいいけれど危険だなぁ」と思うことが多々。もちろんお施主さんの了承を得てやっておられることだとは思うのですが、しかし危ない。。。そんな記事をよく見かけます。
今回は、危険なデザインについて少しお話させていただこうかと思います。

小さな子供さんがいらっしゃるのに、吹抜けの手すりに腰壁なし。

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実際、一番多いと思うのです。吹抜けの手すりは正直重たいし(見た目的に)せっかくの採光も遮断してしまう。でもね、小さなお子さんがいるご家庭では、これ大事故の原因になるんですよね。いいえ、子供さんがいなくても巾木くらいは付けておかないと、ものが上から落ちてくるというのはとても危険。

もし、すっきりした手すりにされたい場合は、十分に危険性を理解したうえでご承諾ください。

手すりのない吹き抜け階段

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こちらも最近多くなってきました。基本的には建築基準法違反になるわけですが、どういうわけか施工写真では手すりがついていない状態で撮影されていることが多く、おそらく建築完了審査の際には取り付けるのでしょうけれども、写真だけが独り歩きし、手すりのないデザインが浸透しつつあります。

階段から滑ったら…とても危険なので、こういうデザインにされたい方は、十分に気を付けてくださいね。(滑りにくい素材を選ぶのもコツです。)


危険なデザインはほかにもありますが、デザインを尊重するのか、安全性を取るのか。お客さんの意思にお任せいたしますが、くれぐれも気を付けてくださいね。