流行りの「巾木なし」デザインの落とし穴!
2022.02.22
昨今デザインの面から、
巾木をつけないデザインの
住宅が目につくようになってきています。
巾木がないことで
とてもすっきりして見えるので、
デザイン面を気にされる方には
もってこいの施工方法!
インスタグラムなどでもよく見かけますね。
なのですが、
ちょっとした落とし穴があります。笑
そんな巾木の
有無によるトラブルを
少し見ていきましょう。
巾木って何?
そもそも巾木って何?
ていう方のために
簡単にご説明したいと思います。
巾木:はばき とは、
室内の壁と室内の床との間にある
木製やゴム製の見切り材のことを指します。
和室では「ゾウキンズリ」
とも言いますが、
雑巾で床を拭く際に
壁面が汚れてしまわないように
取り付けるものです。
巾木の目的は?
巾木を取り付ける目的は、
ゾウキンズリという和室での
使用名称でもあります通り、
雑巾で床を拭く際に擦ってしまう
部分を保護するためのものです。
同時に床の仕上げ面と壁面の
仕上げの隙間を
ふさぐ役割も担っています。
特に住宅の室内では、
下地の固定ビスやクギが見えないように
施工することが求められるため、
端部の処理として巾木があることは
ある意味施工の逃げ場を
作っているということですね。
巾木をなくした室内デザイン
自然派の住宅では、
無垢のフローリングと
塗り壁というコントラストで、
巾木を設けないことが多々あるようです。
写真のように巾木が
本来あるべき位置まで塗り壁で
仕上げ見た目をすっきり見せます。
このモダンなデザインは
若い世代に受けがよく、
シンプルですっきりしたデザインの
家具を配置する住宅をお考えのお施主様に
好まれているようです。
巾木をなくすことのデメリット
巾木をなくすことは、
見た目が良くなるというメリットだけではなく、
デメリットも伴います。
これらのデメリットを
理解したうえでデザインを
決めていっていただきたいなと思います。
- 掃除機をかけると、壁面が汚れる、塗り壁だと欠ける。
- 雑巾で拭くとシミが残る
- 床を濡らした際に、しみこむ
- クロスで仕上げると、クロスが床からの湿気ではがれる
- WAXを塗る際に染みる
巾木を目立たなくするために
それでも巾木を付けたくない、
見た目をすっきりさせたいというお施主様のために、
こんな施工法もあるんですよ~
というのをご紹介いたしますね。
アルミ製などのシンプルで
硬い素材を巾木の代わりにし、
目透かしで取り付けます。
上の図では、PBが入り込むように
コの字型にくぼんでいますが、
アルミのアングルで代用すれば、
小口が見えるだけとなり、
見た目にもスッキリさせることができます。
ただし、アルミという材質は
コストがかかりますので、見た目と
予算とを相談しながら決めていきたいところですね。
私の経験上、
一番最初にコストカットされるところが、
こういったデザイン重視の贅沢品でした。笑
こういった細かい部分のご相談にも
しっかり対応していきます。
こだわりを持ったデザイン
デザインだけでなく質にも拘った住宅
を建てたい方はぜひご相談ください。
根上卓也
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