ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字にちなんだ略称です。

断熱性や省エネ性を上げること、そして太陽光発電などでエネルギーをつくることにより、空調や給湯、照明、換気といった際の年間の一次消費エネルギー量の収支をゼロにする住宅で、ゼロエネルギー住宅とも呼ばれます。

1970年代に中東戦争の影響で、重要なエネルギーである石油の輸入が止まるという事態があり、1979年に「エネルギー使用の合理化に関する法律」が施行され、住宅の省エネ基準も1980年に制定されました。

その後、2回の大きな改正を経て、2013年に省エネ基準の評価方法が見直されました。これまでは、主に建物の断熱性能を評価していたものから、床や壁、柱、梁(はり)などの構造を支える骨組みだけでなく、設備機器を含めた住まい全体の省エネ性能を評価する基準に変更されたのです。

ZEHのポイントは、断熱、省エネ、創エネの3つ。断熱では、高断熱パネルや高断熱サッシなど。省エネでは、高効率エアコンや熱交換型換気システム、高効率給湯器、LED照明など。創エネでは、太陽光発電システムやエネファームなどがポイントになります。

優れた機能の住まいの場合には、室内を快適な環境に保てるので、ご家族の健康も守れますし、光熱費といったランニングコストも抑えられます。

政府では、2030年を目標に一次消費エネルギーをさらに減少し、二酸化炭素の排出も削減した低炭素社会に向けて、新築住宅の平均でZEH化が進むようにしています。今後もこのような情報発信をしていくので、是非チェックしてみてくださいね。