工務店の種類とは?

工務店の内容の違い

工務店にはいろいろなタイプがあると先日の記事で書かせていただきました。今日はその種類と内容の違いについて少し触れてみたいと思います。
ただ、私が知っている限りの工務店の種類ですので、あくまでも参考程度にされてくださいね。

工務店のタイプ

大工タイプ 工務店

一般的に棟梁(大工職人のトップ)がいて成り立っている工務店のタイプです。
主に木造在来工法をメインとし、昔ながらの木造住宅が得意。職人気質なので打ち合わせなどを簡単に済ませてしまう傾向にあるのか、「知り合いの大工さんに頼んだら、手書きの図面を持ってきてくれて、こんな間取りで建てますね」と、簡単に済まされました。というお話をいくつか聞きました。やり慣れた施工図面の方が安く仕上げられるので気を利かせてくれているのかもしれませんね。

監督タイプ 工務店

工務店という名前ではありますが、従業員は事務員以外おらず、社長自らが現場監督をし、設計・施工を全て下請けで行うタイプの工務店です。決して怠けているわけではなく、大手の優秀な現場監督さんが、独立して立ち上げた工務店が多いので、大手の工務店よりも安く仕上がり、大手の工務店並みに綺麗な仕事をします。
地元豊橋にもこのタイプの工務店さんがありますが、かなりお値打ちに仕事をこなしてくれていました。ただし監督なので打ち合わせなどは得意ではないようで、ちょっと癖のある工務店タイプかもしれませんね。

設計事務所+工務店タイプ

根上建築もこのタイプに入りますが、建築設計事務所を内部に持つ工務店です。
昔は設計部署のある工務店と言えば20人クラスの大手工務店しかありませんでしたが、ここ数年は、設計担当者+現場監督の2人~4人程度の小さな工務店が増えている感じはします。
メリットは、建築設計を外注に頼らず内部で行えることでの外注費削減、設計者がそのまま施工図面を手掛けるのでコストカットが容易に設計できる点などが挙げられます。住宅などの小型建築物を依頼すには一番適した工務店のタイプで、むしろ工務店の方がそういった小型建築物物件をターゲットとした形体に変化していったと言えそうです。

中・小型タイプ 工務店

工務店の中でも中間に位置するこのタイプは、5人~20人程度の社員と設計部門、現場部門、営業部門とに分かれ比較的大きな建物を請け負う。鉄骨や鉄筋コンクリートが中心であまり木造の建物を施工しているところを目にしていないので、個人の住宅まではあまり手掛けないのではないかと思います。仮に請け負う場合はしっかりした施工技術と安心の責任工事が期待できるので、それに見合った施工費が要求されます。

土木兼タイプ 工務店

工務店のお仕事は必ずしも建築物だけではなく、公共の土木工事も行う工務店があります。庭や外構工事も請け負えるわけですから、当然と言えば当然なのかもしれませんが、土木をメインに行っている工務店もありますので注意が必要です。その場合にはだいたい「〇〇土木」と書いてあったりするものですけれどもね。

ゼネコン タイプ

個人の住宅には必要のない情報かもしれませんが、超高層ビルやらを建設する工務店ですね。
施工する工事の最低額が1億以上のものがほとんどで、まず小さい工事は請け負わないタイプです。


まとめ

いかがでしたでしょうか?工務店って外から見ただけじゃまったくわかりませんよね。
当根上建築も少し前までは大工タイプの工務店でした。しかし建築設計部門を設け「建築設計事務所+工務店」の形に変わり、デザインのできる工務店へと変わりました。工務店も時代に合わせて変化しているんですね。
あなたはどんなタイプの工務店に建ててもらいたいですか?