東幸の家(リフォーム)
豊橋市内にある一戸建て平屋住宅です。
平屋住宅を所有のお施主様。湿気が籠もってしまって、お困りであったこと。将来的に、より安心して生活できるようにバリアフリーの生活空間にしたいとのご希望があったこと。以上の二点が、大きな理由となり、耐震補強など各種性能の向上も併せて、今回の大規模なリフォームの流れとなりました。
もともとの間取りは、キッチン、ダイニング、リビング、書斎、和室、主寝室といったスタイル。それぞれの空間が区分けされた昔ながらの平屋住宅でしたが、間仕切り壁や廊下などを可能な限り少なくして、各種の動線を短縮した間取りにプランニング。
壁付きのキッチンをカウンター付きのオープン型に変更して、ダイニング、リビングと一体感のある空間に。基本的には、こちらの広々としたスペースをメインに、生活ができるようになっています。
床には長野県の安曇野のマツ、天井にはスギといったように天然の木材を採用。内壁には自然素材の漆喰を使い、ナチュラルテイストで仕上げてあります。木材や漆喰の調湿作用によって、室内が適度な湿度に保たれるのもポイントです。床の張り替えの際には、基礎部分に防湿コンクリートを施して、地面からの湿気の上昇も抑制してあります。
また機械によって給気と排気を強制的に行なう第一種換気方式の設備の導入も。窓を開けたり閉めたりすることもなく、室内の空気の入れ替えが可能になりました。防湿コンクリートや木材、漆喰の調湿作用、換気システムの導入などにより、湿気による結露やカビの発生を防ぎ、いつでも快適な空気環境を実現。
窓のサッシを新しいものに交換したり、二重サッシに変更したりすることで、気密性も向上。さらに断熱材を新しいものに入れ替えて、断熱性も増強され、住まい全体の性能を格段に高めました。照明は全て省エネルギーのLEDに変更。天井にそのまま取り付けるシーリングライトや、埋め込み式のダウンライトを採用し、より高さと広さを感じられるスッキリとした空間に仕上がっているのも特徴です。
玄関の間口は以前よりも広くし、土間部分は滑りにくい石風のタイルで仕上げました。上がり框(かまち/がまち)には、式台を設置することで段差の幅を短くして、足腰の負担を軽減。
お風呂は、以前までの0.75坪タイプから1.25坪タイプに変更して、より広々とした空間に。浴槽内の左右、浴槽側の壁、反対側の壁には、手すりを設置。またシャワーは、スライドバー付きのもので、手すりとしても兼用できるタイプに。
トイレにも、つかみやすい丸みのある柱を左右に配置。立ったり座ったりといった上下動を簡単にできるように、お施主様のご要望に合わせてプランニングしてあります。
和室は、風情や趣を感じられる細かい土肌の聚楽壁(じゅらくかべ)を塗り替えて、襖や障子も新たに張り直しました。他の室内と同じように、照明は省エネルギーのLEDに変更してあります。
国土交通省による住宅の新築やリフォームに関するポイント制度も利用。このような制度を使うことで、追加工事のコスト削減や対象商品との交換といったメリットも。間取りを大きく変えて、各種の動線が短くなり、将来的に安心して過ごせるバリアフリー対応の自然素材を活かした高性能な平屋住宅へのリフォームが完了しました。