妻の実家の前に、根上建築さんが手掛けた家があって、木の雰囲気や無駄のない感じが良いなと思って、そこで調べて飛び込みで話を聞きに行きました(笑)。木の家とかが好きだったのもありますが、一番の決め手は根上さんの人柄です。今まで多くの建築屋さんの所を見て回って来ましたが、私自身のこだわりが強いので、なかなか合わなかったり、デザイナーさんと意見がぶつかってしまったり……。でも根上さんの場合は、全部を受け止めてくれました。無理という言葉がなくて、こちらの要望を実現するために可能な方法を考えてくれたのが凄く嬉しかったです。

新築したきっかけ

マイホームを持つことは、結婚した時からの妻の夢で、いつかは実現したいと思っていました。これまで何度か家づくりのタイミングがありましたが、いろいろと重なって今回やっと完成しました。私は美容師をしているのですが、まずはマイホームよりも自分のお店を持ちたいというのもあり、3年前に美容室をオープンして、ちょうど落ち着いてきた時期だったのも、家づくりに踏み切った理由の一つですね。

家の特徴

一番のこだわりは、家の中を極力、仕切らないようにしたことです。どこにいても家族の温度を感じられるのが良いですね。妻のこだわりは、オープンキッチンです。家族の表情が見えるのが良いと言っています。

外観はオシャレに見える感じの家をイメージしました。最初、色合いはグレーっぽくしようか、もっと濃いブルーにしようかとも考えましたが、何となく妻の雰囲気をイメージして、さわやかで鮮やかなブルーにしました。

土間のスペースもこだわりの部分です。当初は半分くらいのスペースでしたが、工事の途中で根上さんにお願いして2倍くらいの広さにしてもらいました。他にも現場ですり合わせて微調整をしてもらった部分が多かったです。

数字やメジャーで見ても、何となくしか分からないですし、実際に目で見ると想像と違うこともあるので。玄関や窓、テレビ台、スイッチ、ライトの位置、シューズクロークのドアの高さなど、その場で丁寧に作業してもらったので、非常にありがたかったです。

普通のスイッチが好きではなかったので、昔からの夢であったトグルスイッチを採用しています。イタリア製の洗面台もお気に入りです。色違いのものを自分のお店の美容室にも利用していたので、自宅にも入れてみました。

フィンランドの照明ブランドのセクト・デザインの木製ダイニングライトもお気に入りです。雑誌で見つけて、根上さんにお願いして本場のものを探してもらいました。この曲線とグラデーション、温かみのある感じが魅力ですね。

また物が多いので、シューズクロークやパントリー、ウォークインクローゼットなど収納もたっぷり用意してもらいました。床のフローリングも好きですね。節があって雰囲気をさらに良くしている感じです。あとは単純に、玄関を開けた時の広がりのある感じが特に好きですね。

家づくりを検討している方へのアドバイス

一日の生活の中で、どういう時間が一番大切なのかを考えて、家づくりを始めると良いと思います。あとは、家に帰ってからの動線などですね。

家に着いたら直ぐに何をするのか、まずリビングに行くのか、部屋に行くのか。そういったポイントから考えると家づくりを始めやすいと思います。自分の場合は、自宅に着いたら洗面所に行って、顔を洗ったりして、直ぐにリビングです。そこで、子供の話を聞いたり、妻の話を聞いたりして、くつろぐ時間を大切にしています。

もう一つのポイントとしては、こだわれる部分はこだわった方が良いですね。この部分は工務店さん選びに関連してきますが、どこまで自分たちのこだわりを反映してもらえるか、とことん話し合うのが一番です。いっぱい、わがままに、こだわりを伝えてみてください。