錦の家
豊橋市内にある一戸建て注文住宅です。
お施主様は20代のご夫婦で、結婚を機にマイホームの購入を検討。ご実家の敷地内にある狭小地を利用して、スギやマツといった無垢材、漆喰をふんだんに採用しながら、耐火性にも優れた高性能な自然素材の家が完成しました。
狭小地を活用したコンパクトな住宅の場合には、近隣の住宅の窓の位置を確認し、相互のプライバシーを守りつつ、室内に太陽の光がたくさん入るように設計することが重要です。窓を大きくしたり、吹き抜けを設けたりするなどして、明るい住まいの空間を実現できます。
豊橋市「錦の家」は、狭小地の利用といった以外にも、大きなポイントがあります。こちらの地区が、準防火地域である点です。準防火地域では、万が一火災が起きても建物が簡単に延焼しないような対策が必要になります。
そのため、外壁にはセメントをベースに繊維を配合した仕上げ材のサイディングを採用。2階には網入りガラスを設置するなど、耐火性にも十分な配慮がなされています。また、お施主様のご要望にお応えして、各種の住宅性能の基準を満たしている長期優良住宅でもあります。
玄関の扉は、光が入って来やすいように中央部分に網入りの曇ガラスがあるものを設置。収納棚の上部に横長の小窓を取り付けて、採光に配慮をしているのも大きな特徴です。リビングダイニングには、大開口部を設けて、十分な明るさを確保。また一部分を吹き抜けにすることで、2階から1階へと光が降り注ぐようにプランニングしてあります。
キッチンはリビングダイニングを見渡せるスタイルに。フラットなIHクッキングヒーターなので、お掃除も簡単です。キッチンの隣には奥行きに余裕のあるパントリーも。さらに階段下を利用した収納もあるので、生活空間が物で溢れる心配もありません。
パントリーの先には勝手口があり、スムーズに裏庭へと出られるような動線を考慮した間取りに。こちらの扉も網入りの曇ガラスがあるので、室内に明かりが入りやすくなっています。
2階はバルコニーに続く子供部屋と吹き抜けに繋がる子供部屋、そして主寝室。バルコニーに続く子供部屋の扉の中央部分は半透明で光が通りやすく、廊下に明かりが届くようになっています。
北側の主寝室には、ご夫婦のためのウォークインクローゼットも。窓を高い位置にすることで、外からの視線を遮りつつも、十分な光が入るくつろぎの空間に仕上げてあります。同様に1階のトイレや脱衣室も、縦長や横長の窓を設けて、工夫をしながら明るさを確保しています。
準防火地域で耐火性に配慮しながら、耐震等級3で地震にも強く、各種の性能基準を満たした長期優良住宅でもある、工務店だからこそできる狭小地を活用したコンパクトで高性能な自然素材の家が完成しました。