お庭の植栽:ヤマコウバシ

キッチンや書斎から見えるお庭の木々。季節によって移り変わる自然の景観。エクステリアと呼ばれる家の外まわりの外構を少し工夫するだけで、住宅の印象は大きく異なってきます。今回は数あるお庭の植栽の中で、ヤマコウバシについて、ご紹介いたします。

ヤマコウバシは、クスノキ科の落葉低木です。関東より西側の本州や四国、九州、および朝鮮半島、中国などに広く分布しています。幹や枝はともに灰褐色で、高さは約5メートル。葉は楕円形、もしくは長い楕円形で、長さは5~10センチメートルです。

大きなポイントとなるのが、鮮やかな紅葉。また紅葉の時期が終わっても落葉せずに、翌年の春まで色づいた葉を残しているのも特徴です。果実は秋に黒く熟します。

葉を揉んだり、枝を折ったりするとショウブやショウガに似た香りが漂うことから、その名前が付いたとされています。漢字を使って“山香ばし”と表記されることも。

強くて丈夫なので、害虫などもあまり付かずに育てやすい樹木です。ただ湿潤の環境を好むので、乾燥し過ぎないように注意する必要があります。多くの枝や芽を切り落とすような強剪定(きょうせんてい)は行なわずに、間引き程度で整えて、根本から複数の幹が分岐する株立ち状の自然な樹形を楽しんでみてください。

根上建築のショールームのまわりには、今後ヤマコウバシの他にも多くの植栽が配置される予定です。緑の溢れる空間をより体感できるようになりますので、お気軽に足を運んでいただけたらと思います。

2020.07.28