設計料と施工費の複雑な関係。

日本人は意外と無知?設計料の認識

日本で設計事務所を構えると、たいていぶち当たるのが、「設計料高い!」という不満の声。でもこれって本当に高いのでしょうか?

日本と海外の違い

スペインで有名な建築物サグラダ・ファミリアを設計したのはガウディです。あのすばらしい装飾デザインに対して、あなたは設計料が高い!といいますか?答えはNOでしょう。設計とはもともとそういうもので、一人の人物、あるいは複数人の人が何日も、何週間もかけてようやく描き上げるものなのです。決して無償で行うものではないはずです。
今度は日本を見てみましょう。ハウスメーカーが営業で簡単な図面を持ってきます。もちろん契約前では設計料なんていただかないことでしょう。土地の調査だって無償で動いてくれます。これが日本の設計料話をややこしくしているように私は感じています。

あなたが設計料を計算してみる

たとえば2500万の家を建てます。設計料を250万で提示しました。お客様に「設計料って高いですね!」と言われたとします。
次に実際にその設計料が高いのかを理解するためにあなたが、ふた月かけてあなたの家を設計します。そのあとに現場の監理を行います、現場の監理に4か月かかったとして、合計で6か月のお仕事だったとします。(実際には実施設計の前の打ち合わせで2か月ほど時間をついやしています。)その6か月分の設計料(あなたの生活費)は250万で足りていますか?そこには生活費以外に事務所維持費、社員の給料、光熱費、事務用品費、交通費などが含まれています。手元に残るのはいくらでしょうか?

ハウスメーカーが安いのか?

ハウスメーカーの営業マン、彼らは一見無償で動いているように見えますが、契約を交わした途端にその労働分は施工費と一緒にのしかかってきます。ハウスメーカーの施工費が一般の工務店や建築設計事務所と工務店で建てる家よりも高値になるのはそのためです。

と、いくら口頭でお話してもハウスメーカーの方が設計料がない分安く見えてしまうのが消費者ではないかと思います。そこで、下の図を作成してみました。

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設計料を提示される方が、より細かくチェックできる

上記の表でわかるように、設計料が別で提示される方が、実は確かな施工費がわかるのです。ハウスメーカーのように支払いが一本化されることで、施主の手間は省ける分、余分な出費があることに私たち消費者は気づかなければならないのかもしれませんね。

2014.02.19