自分の家を設計してみたい方が知っておくべきこと(平面図編)

自分の家を計画するなら知っておこう

必要図面と描けるもの

前回書いた記事「自分で住宅を設計したいなら知っておくとよいこと」では、どんな図面があって、どんな図面をかけるといいですよ~というのを説明いたしました。今回は、平面図で気を付けることを書くわけですが、その前に、無資格者が設計できる法律的限界を知っておいてもらいたいと思います。
一般的には住宅は建築士が設計するものだと思われていますが、法律では無資格者でもある程度の建物を設計することが許されています。
「2階建の木造で100㎡以下、あるいはその他の構造(鉄骨やRC造)では高さ≦13mかつ軒高≦9mの2階建で延べ面積が100㎡以下」
の場合に限り、無資格者でも設計が許されています。しかし実際は鉄骨、RC造となると構造計算が必要となるため無資格者だけで設計することはできないと考えていただいて良いかと思います。また、木造の100㎡以下というのも、約30坪ですので、新築で30坪の家を見かけることが少なくなってきた昨今では非現実的な数値なのかもしれません。
さらに言えば、確認申請書類を提出するにあたり、換気計算や軸組計算などを行わなければならないので、よほどの知識がなければ100㎡以下であっても設計は難しいのかもしれませんね。
しかし、計画図面くらいは誰でもかけます!是非チャレンジしてみましょう。それでは平面図で気を付けるべき点をまとめてみます。

平面図で気を付けること

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平面図には、柱・壁の位置、面積計算、法律的な換気計算や採光計算に必要な居室の面積が計測できる寸法などが必要となってくるわけですが、そのあたりは追々考えていくこととして、まずは知っておくべきことをまとめてみます。

給排水の計画

平面図では思い思いに部屋を配置していただければよいわけですが、ここで配置図でも出てきました給排水の配管について考えていかなければなりません。良く見かける家の図面で、トイレと洗面脱衣、キッチンが近くに配置されているのはお気づきかと思いますが、これは建物内での配管距離を短くすることで、給湯器で温めたお湯が、配管の長さで冷めてしまわないようにするための工夫なんです。給湯器から蛇口までが遠くなってしまうと、温かいお湯が出てくるまでに数分かかることもあります。水回りの設計は入念に!

採光の計画

続いて居室の採光状況。周りの住宅の影響で日が差さない場所がある場合、窓の位置や居室の位置を工夫しなければなりません。特に寒い冬場に日当たりの悪いリビングはものすごく冷えます。周辺の環境の影響も考慮しましょう。

動線の計画

忘れがちなのが、主婦の動線。特に洗濯物の「洗い - 干す - しまう」の動線は短ければ短いほど負担が減ります。洗濯場が1階で、物干し場が2階なら、なおのこと階段の位置にも気を配りたいものです。

構造の梁の位置

階段を設計する際に気を付けることがります。それは構造上の梁がどこを通っているのかということ。階段の途中に構造の梁がでてしまうと、毎回梁をくぐりながら階段を登らなければならなくなります。

浴室の位置と窓の位置

近隣にすでにお家が建っている場合、近隣の住宅の窓の位置も確認しておくとよいです。特に浴室の窓の位置が、向かいのお家のリビングの前であったりした場合には、開かずの窓となってしまうことも!

構造的スパンを知る

木造では東海圏で3尺を910㎜で計算します。この910㎜のモジュールでおおむね配置していくわけですが、木造には構造上間を空けてよいスパンがある程度決まっています。決まっているというと語弊がありますが、集成材や特殊な構造材を使わない場合は、15尺の4550mmまでに抑えるのが一般的です。4550mmでも嫌がる工務店もあります。というのは、部材を太くしなければならないため、コストがかかることと、2階の振動が1階に響きやすくなるからです。理想を言えば12尺の3640mm以内に抑えたほうが経済的にも、居住空間の静寂性にも長けています。建売住宅などが3640㎜以上にしないのは、部材を安く抑えるための工夫をしているからなんですね。

いかがでしたでしょうか?まだまだ気を付けることはいっぱいありますが、大きなチェックポイントは上記にまとめた内容で充分だと思います。さて次回は「立面図で気を付けること」について書きたいと思います。

2014.01.09